
そんな疑問にお答えします。
ポイント
- 『稲刈り』と『籾摺り(もみすり)』の2ステップに分けて作業フローを解説
- 必要な機械を紹介
- 収穫作業の大変な点をお伝え
お米の収穫に使用している機械をざっくりと紹介します。
必要なモノ
- コンバイン
- 穀物用コンテナ(+運ぶ用の車)
- 乾燥機
- 籾摺り機
- 計量器

この夏私が実家の稲刈りを手伝った際の経験、写真をもとに解説していきます。
稲刈り手伝い中の私の様子↓↓
稲の収穫方法①稲刈り編
収穫前の田と稲の様子
収穫直前の田んぼでは、水を抜き、田を乾燥させます。
これによって、登熟(米が発育・肥大すること)が進みます。
また、地面が固まることで、コンバインでの作業も容易に。
下の写真のように、稲が黄色くなり、穂が垂れてきたら収穫期が来たサイン
コンバインを用いた稲収穫の流れ
コンバインは下の写真のような機械

引用元:株式会社クボタ

このコンバインを用いて、田の端から数列ずつ収穫していきます。
コンバインに内蔵されたタンクがいっぱいになると、コンテナに移し替えます。
そしてコンテナに移された米は、乾燥機に移されます。
その後、乾燥機で稲の水分量を調整します。
操作条件は水分量で制御しており、40-50℃で8-10時間ほど時間がかかる。

乾燥させる理由
- 米の品質を長く維持させるため
刈り取った直後の米には、水分が20%以上も含まれており、水分量が多すぎてすぐにお米がダメになってしまう。
乾燥させることによって、味が劣化することなく長く保管が効くようになる。
稲の収穫方法②籾摺り編
乾燥後のお米の様子と籾摺りの意味
乾燥後のお米の見た目は下の写真のように殻がついている状態
このままでは食べるときに殻が邪魔で困ります。
そこで『籾摺り』という、この殻を取り除く作業が必要なのです。
ここで、稲から白米になるまでの流れを確認しましょう。
引用元:ISEKI
田で収穫される稲が私たちが普段食べる白米になるまでには、複数のステップがあります。
籾から玄米にする過程が籾摺り
玄米から白米にする過程が精米
米農家では、基本的に籾摺りを行った後の玄米の状態で出荷します。

精米後の白米は傷みやすい。
そのため、玄米の状態で出荷し、なるべく消費者に近いタイミングで精米がなされている。
籾摺りから袋詰めまでの流れ
籾摺りは籾摺り機と呼ばれる機械内にお米を通すことで行われる。
籾摺り機を通過した玄米は、計量器によって決められた重さになるように袋詰めされていきます。
籾摺り機や計量器では、虫食いや未熟米など質の悪い玄米を取り除く機能も備えている。
そのため、質の良い玄米のみが袋詰めされる。
袋は一袋当たり30kg
お米の単位で使われる一俵は60kgのことだから、二袋で一俵。
ちなみに、籾摺り機で取り除かれたもみ殻は下の写真のように装置の外に排出される。
もみ殻はかなり大量に排出される。
田や畑の肥料として利用されることが多い。
稲の収穫作業において大変なこと
8月の収穫は暑い
稲の収穫時期は、各地域の気温や田植えの時期などに左右されるが、私の家の周りは8月後半に稲刈りを行う農家が多い。
8月後半はまだ夏真っ盛りの気温、日差しであり、外での作業は身に応える。
田は開けたところにあることが多く、日陰がほとんどない。
さらに、下で述べる理由により、長袖長ズボン着用。
汗だくの中作業しています。
稲の籾が皮膚に付着するとかゆくなる
稲刈り中も籾摺り中も、稲や籾の粉末が舞う。
肌に付着するとかゆくなるので、長袖・長ズボンで作業に当たっている。
それでも、顔や手首など、完全に露出を防ぐのは難しく、作業後半はかゆくて仕方なくなる。
機械のコスト・整備が大変
稲の収穫には、高価な機械が多数必要。
どの機械も、ほぼ米作りのためだけに使用している状態で、活躍するのは年に一時期のみ。
なかなか機械への設備投資代が回収できない。
また、機械トラブルが多い。

新しい機械を頻繁に買い替えることが難しいため、古い機械を整備しながら使っている。
劣化や異常発生によりトラブル頻発。
そのたびに作業が止まり、トラブル対応に奔走。
【まとめ】稲の収穫は大変!稲刈りの流れをざっくり解説
稲刈りのざっくりした流れを紹介してきました。
あなたが普段食べているお米のこと、少しでも知っていただけたら幸いです。
本記事を読んで感じたこと、疑問に思ったことなどあればコメントいただけると嬉しいです。